くらしの交差点から⑩今ある物を工夫する〜生活を楽しく美しく
お金を出せば、たいていのものは手に入る時代ですが、それぞれの生活に合ったものを調えようとすると難しいものです。 大きさはいいけれど色が合わない、使い勝手がいまひとつなどの経験は誰でもお持ちでしょう。逆に、生活のスタイルにぴったりしたものを手にしたときの喜びは大きいと思います。 それは譲ってもらったベッドであったり、30年も使っているしゃもじであったりします。また、手づくりした物が、子どもにとっては母の思い出とともに宝物となることもあるでしょう。 このように、その人の生活に合った物こそ、その家にとっての「一粒選り」なのです。あふれている多くの品物の中から選ぶ目を養うことも大切ですが、自分の生活を美しく良いものにと考えながら、今ある物を工夫して使って心豊かに暮らすことができれば、素晴らしいことですね。